繭・生糸から白生地までの統一ブランド
誕生から30年 松岡姫
松岡姫は、伊と幸が1996年に立ち上げた、繭から白生地までを一貫して手がける、日本初の統一ブランドです。
おかげさまで本年、ブランドスタートから30周年を迎えました。
国内の優良養蚕農家と契約し、選び抜いた国産繭のみを使用。養蚕から製糸、製織に至るまで、すべての工程を国内で一貫して行うことで、「日本の絹が持つ本来の美しさ」を守り続けています。
私たちは、国内の蚕業が縮小する中でも、日本の養蚕を未来へつなぎたいと考え、確かな品質と誇りを纏う白生地づくりを日々追求しています。
松岡姫の白生地は、艶やかで清らかな光沢、ふっくらとした風合い、気品ある佇まいが特徴で、全国の染織職人や着物作家様から厚い信頼をいただいています。
“絹の原点を、次の世代へ。”
生糸を輸入に頼るだけでなく、古くから受け継がれてきた日本の絹づくりの文化と技術、そして着物の生産背景を次世代へ残していきたいと考えています。
国内で流通するシルクの中で、
純国産シルクはわずか 0.2%以下
現在、日本の絹製品の多くは中国をはじめとする輸入生糸を使用しています。それらの絹製品は、国内で最終加工を行うことで「国産」と表記することができます。
一方、原料となる繭の生産から、生糸づくり、製織に至るまで、すべての工程を国内で完結させた「純国産絹」はきわめて限られた存在となっています。
その希少な存在のひとつが、「松岡姫」 です。
松ヶ岡開墾から続く養蚕の歴史の中で育まれた「松岡姫」は、今日も養蚕農家により大切に守られ、その生産履歴はすべて明確。作り手の理念、品質管理、安心・安全への配慮が、一つひとつの工程にまで行き届いています。
希少性だけではなく、透明性・歴史・手仕事の確かさに裏打ちされた、本物の価値を持つ日本の絹です。
国産絹
繭や生糸が海外産でも、日本国内で製織などの加工を行えば「国産」と表示できる。
流通する絹製品の割合
約99.87%
純国産絹
繭の生産から製糸・製織に至るまで、すべての工程を日本国内で行った希少性の高い絹。
流通する絹製品の割合
約0.16%
ジャパンシルクの源流
松岡姫の歴史
「松岡姫」は、旧庄内藩士たちが荒野を切り拓き、養蚕・製糸の基盤を築く中で誕生した、純日本の絹を象徴する存在です。
庄内藩は、現在の山形県鶴岡市を中心に栄え、藩主・酒井家は徳川四天王の一人、酒井忠次を祖とします。元和8年(1622年)、第3代忠勝が信州松代より十四万石で移封されて以来、明治維新に至るまで、この地を治めました。
廃藩置県後も酒井家は鶴岡の地にとどまり、地域振興に尽力します。その中核事業こそが、のちに松岡姫を生む礎となる「松ヶ岡開墾」でした。
明治5年、旧庄内藩士およそ三千名が刀を鍬に替え、広大な荒野の開墾に着手します。桑園を整備し、日本最大級となる蚕室を建設、繭の生産に従事しました。
数々の困難を乗り越えて進められたこの事業は、日本の近代化にも寄与し、松ヶ岡はやがて「ジャパンシルク源流の地」として広く知られるようになります。
ブランド名「松岡姫」は、開墾に尽力した庄内藩士たちの功績にちなみ、第十七代庄内藩主・酒井忠明氏が、当時の蚕品種名から名付けたものです。
平成12年には、山形県知事により蚕品種の交配形式が正式に確定され、命名証を受けました。
伝統に息づく至高の絹
松岡姫のものづくり
養蚕農家と
生きる
松岡姫を育てるのは、長年にわたって絹づくりに真摯に向き合う養蚕農家の皆さんです。毎年の気候の変化を共に見つめながら、よりよい繭を育てるために意見を交わし合い、支え合ってきました。育てられる蚕は、静けさと清潔さが保たれた環境の中で、気温・湿度・光まで丁寧に整えられ、成長に合わせて最適な桑が与えられます。
農家の手間と愛情の積み重ねが、松岡姫特有のつややかで美しい繭を生み出します。
人のあたたかな手仕事と日本の国土を生かした営み。その積み重ねこそが、松岡姫の品質を支えています。
松岡姫の繭が生糸へと姿を変える製糸の工程には、細やかな職人の技と長年培われた経験が息づいています。繭一つひとつの状態を見極めながら、余分な力を加えず、素材の持つ輝きを損なわない温度と水分を丹念に管理します。糸口を探り、何本もの糸を合わせて引き出すその繊細な作業は、まさに人の感覚が頼り。わずかな張力の変化にも耳を澄ませるように調整し、松岡姫独自のやわらかな光沢としなやかな強さを引き出します。
自然が育んだ繭を、最良のかたちで糸へと昇華させる――
その一連の営みが、松岡姫の生糸に他にはない品格を与えています。
光沢と気品を
引き出す
信頼を
織り込む
製糸によって生まれた松岡姫の生糸は、織りの現場でさらに命を宿します。
織機のリズムに耳を澄ましながら経糸と緯糸を丁寧に組み合わせ、糸が持つ張りや柔らかさを見極めてゆく作業は、熟練した職人の感性そのもの。
湿度や温度、糸の伸縮にいたるまで細かく調整しながら、ゆらぎのない美しさを織り込んでいきます。
つややかな光沢が静かに現れる生地は、一本の糸も疎かにしない姿勢の積み重ね。織り手の息づかいが重なり合うことで、上質でありながら凛とした存在感を放つようになります。
支持され、選ばれ続けるその理由
1. 優良蚕品種の希少な繭質
蚕品種「松岡姫」は、繭層が厚く高品質です。 一粒の繭から引ける繭糸長は約1,400m。 標準より小ぶりな繭でありながら、より長く細く、軽やかでしなやかな糸を生み出します。
2. 現存する最善な生産背景
国内に現存する最良の蚕種製造所と、4haもの最優桑園を持つ養蚕農家との契約により、高品質な蚕種「松岡姫」が育まれます。 丁寧で繊細な製糸工程を経て、上質な生糸がつくられます。
純日本の絹「松岡姫」の品質を語る、本物の声。
「着やすい、
原料へのこだわりは安心感。」
「松岡姫はしなやか、
肌触り光沢がいい。」
「染めやすい、
芯まで染まり色映えする。」
「松岡姫は軽い、
昔の絹はこうやった。」
松岡姫30周年記念
新作展示会のご案内
「白い画集」
<京都会場>
時間:午前9時~午後6時
会場:伊と幸本社ビル4F・6F
住所:京都市中京区御池通室町東入竜池町448-2
最寄り駅:地下鉄「烏丸御池駅」北②出口より徒歩1分
Google Mapでみる
「幸彩展」
<東京会場>
時間:午前10時~午後6時(最終日は午後5時まで)
会場:ジャパンシルクセンター
住所:東京都千代田区有楽町1-9-4 蚕糸会館1F
最寄り駅:JR有楽町駅(山手線・京浜東北線)
東京メトロ
日比谷駅(日比谷線・千代田線・都営三田線)
有楽町駅(有楽町線)B①出口より徒歩1分
Google Mapでみる